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「広重浮世絵版画展」の始まりです。

2013-04-01

春爛漫の四月となりました。

当館では明日2日から2013特別企画展第2弾「広重浮世絵版画展」を開催します。一般的に、広重については三代までいたことは知られていますが、実際は五代までいたそうです。私共も五代までいると知ったのは近年のことでした。

四代広重は本名を菊池貴一郎といい、医師の家の生まれで二代広重の門人。主に明治維新の開化絵を残していますが、三代広重の家系とは直接は関係なかったそうです。この四代の子供(次男)の寅三が五代を継いで、団扇絵や掛軸などの作品を描いていますが、四代五代の作品で残っているのは少ないとのことです。

今回の展示では、初代広重から三代広重までの作品で、初代の「東都数奇屋河岸」「忠臣蔵第六段目」「団扇絵」、二代の「長崎丸山の景」「肥前長崎唐船の津」「湯島天神」、三代の「両国橋大川の花火」「日本地誌略図 郷ノ浦」などを紹介します。

6月30日(日)までの開催です。日本の浮世絵界を代表する絵師で、ゴッホやモネなどの世界的に有名な画家にも影響を与えた初代広重を始め、三代までの作品の数々を、是非、ご覧になってください。

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