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娘の願い 

2013-04-13

父の手術当日、美術館の仕事を終わらせ、手術中の父のところへと駆けつけました。

幸い、父が手術室に入った後、個室に空きが出て病室を移ったと母から連絡があり、手術が終わるまでの間、病室で待っていた母と合流しました。「もう○時よ~、まだかな~!」と落ち着かない母と私、大丈夫だと思っていても不安で胸がドキドキします。そうして手術室に入ってから四時間と少し経った頃、ようやく看護師が「終わりました、無事に済みました。」と伝えに見えました。その後、施術の先生から説明を受けた後、ICUに居る父に一人ずつ面会しました。意識が戻ったばかりの父は、たくさんの管を身体に付けられ朦朧としていて少し覚束無い口調でしたが、良かったねと手を握ると、力強く握り返してきたので、ようやく安心できました。

嬉しい事、楽しい事、悲しい事、悔しい事、苦しい事等々・・・、様々な出来事が積み重なって人の一生を作り上げるものでしょうが、時には理不尽だと思わずにいられない事もあります。父を見て、それでも乗り越え先に向かっていく、解決していく事が大事だと背中で教わっています。

父よ!私はこの年になってもまだまだ半人前です。結婚して良い伴侶に恵まれていても、父の教えが必要です。100歳くらいまで長生きしてもらわなくては困ります。娘の願いです。(N)