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「キュレーション 知と感性を揺さぶる力」

2013-04-19

人気キュレーター・長谷川祐子さんの著書「キュレーション 知と感性を揺さぶる力」(集英社 2013年2月発行)を読みました。

キュレーターとは学芸員のことを言いますが、長谷川さんが担当した展覧会や、実際に国内外で開催された美術展を例に挙げて批評し、展覧会と鑑賞者を媒介するキュレーターの役割とは何かを提案しています。

近年、美術品の見せ方には様々な方法があり、実にユニークな美術展覧会が開かれていますが、キュレーターにとって大切なことは、展覧会のテーマ設定から作品の選択、ディスプレイによって鑑賞者を惹きつけ、忘れがたい体験をさせることだと長谷川さんは言っています。

私どもも柔軟性や感性を鋭く持って皆様の楽しめる展示をできればと思っています。一キュレーターとして、とても参考になる一冊でした。(N)

1366331521_1002「キュレーション 知と感性を揺さぶる力」

(長谷川裕子著 集英社発行)