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長崎県美術館「山本二三展」

2013-05-19

長崎県美術館で開催されている「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」(~6/23)を鑑賞しました。

アニメーションに深い興味を持っていなくてもジブリ作品については別物で、近年製作された作品は映画館に足を運んで観ています。中でも、「天空の城ラピュタ」の空に浮かぶ非現実的な都市・ラピュタの風景描写とテーマ音楽がとても好きです。山本さんがこの映画作品を担当されていたことと、名前が父と一字違いなので親近感を持っての今回の展覧会鑑賞です。

山本二三さん(1953年~ )は、「火垂るの墓」「もののけ姫」などのスタジオジブリ作品をはじめ、「未来少年コナン」「時をかける少女」など数々の名作を手がけた長崎県五島市出身のアニメーション美術監督で、これらの作品の背景画、スケッチ、イメージボードなど約200点が展示されていました。山本さんが描く創造世界の自然描写は深く緻密で、グリーンやブルーで色彩豊かに描かれていて、心に染み入りました。

また、美術部に所属している中学1年生の姪は、この展覧会で実施されたワークショップに抽選で当たり参加し、二三さんから直接指導を受けて3枚の山の絵を描いています。先日、これらの絵を姉宅へ寄ったときに見せてもらいました。いずれも山と空がブルー系でぼかしてあり、そしてそこに差込む太陽の光がオレンジ色で強調されていてたいへん上手に描いてありました。また、ワークショップから帰った姪は、息もつかないほどの早口で30分くらいも感想を喋りまくった、と姉から聞きました。二三さんの指導法やお話が余程楽しかったようで、私も嬉しく思いました。(N)