山本美術館 > ブログ > 「おたっしゃん湯」と「知りたくないの」

「おたっしゃん湯」と「知りたくないの」

2013-06-24

土曜日の閉館後、中学時代からの親友夫妻と合流して、一昨年亡くなった親友の3回忌のお参りを済ませました。

お参りの後は、久しぶりにお隣小浜町の銭湯「おたっしゃん湯」(通称)へ出かけました。ここは、亡くなった親友が生前中、三夫婦6人でよく通った銭湯です。昭和12年からの営業で、昔ながらの番台、作り付けで鍵のない脱衣箱、平温の湯と熱湯の二つのコンクリート製の湯船、天井から吊り下げられた裸電球や柱に取り付けられた古~い扇風機など、とても風情があります。また、ここの大きな特徴は小浜温泉の源泉の一つであることです。入浴料金も安価で地元の人たちにはもちろん、近隣の町の方たちにも大変人気があります。一緒に行った親友も以前はほとんど毎日、今では仕事の関係があってそれでも週に2、3回は利用しています。二つの湯船の中では常連さんはもとより一見さんによる挨拶や世間話などが頻繁に飛び交い、隠れた社交場となっています。

二年ぶりくらいの小浜の湯を満喫した後は、海岸近くの割烹で夕食です。4人で囲む食卓で、私も約5ヵ月ぶりに生ビールの「小」を頂きました。久しぶりのビールの味は美味いかどうかあんまりピーンときませんでしたが、酔いが回るのは思ったより早いものでした。

そしてそろそろ帰ろうかと準備していた矢先、部屋の外が人声でザワザワするので障子を開けたところ、テレビでよく見る顔が目につきました。歌謡曲「知りたくないの」の菅原洋一さんです。今夕小浜公会堂で開催された「小浜温泉ジャカランダフェスタのコンサート」で唄った後のお食事でした、とお店の方が教えてくれました。早速、家内をはじめ4人が記念に握手してもらいました。

4人の感想は、「菅原さんの手のしなやかなこと、女性の手よりも柔らかい。テレビで見るより若くていい感じ。」でした。