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岩田専太郎の作品「はじらい」

2013-09-06

現在開催中の「岩田専太郎木版美人画展」で紹介している美人画の多くは、髪を結い和服を着た浮世絵の伝統を感じる女性を描いた作品ですが、「はじらい」は長髪に切れ長の眼が印象的な、最も現代的なイメージの強いもので新鮮な感覚の美人画です。この作品の制作年は不明ですが、昭和40年代には日用品の絵柄としても使われ、手軽に手に入れられる専太郎グッズとしても人気があったそうです。

また、これまで来館の方々から何度か、「『はじらい』の絵のモデルですか?」「よくこの絵に似ていますね」などと声をかけていただき、とても光栄に思いながらも本当にはじらっています。

「一番好きなのは絵を描くこと」と言う専太郎は、肉筆美人画や挿絵のみならず、着物や帯のデザイン、日用品のグッズにも使われるほど人々に愛されるたくさんの作品を残しています。

「岩田専太郎木版美人画展」は9月29日(日)までの開催です。皆様のご来館をお待ちしております。(N)

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