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いけばな池坊 巡回講座2013

2013-09-12

先日、長崎市民会館で「いけばな池坊 巡回講座2013」が開催され出席しました。

初めに、脳科学者の茂木健一郎さんが実際に自由花とお生花を活けて、脳といけばなについて語られた巡回講座ビデオ「脳といけばなの関係」の放映がありました。活け花は手先を使って活け、完成の姿から美を感じるので、前頭葉・後頭葉・頭頂葉の3つの脳を使っている。だから、脳全体の運動にもなりドーパミンが活発に働きやる気が出るのに加え、アンチエイジング効果もあるとの茂木さんのお話しでした。

次に、主に立花を教えている三重県からお越しの小林先生の講義とデモストレーションがありました。池坊では「芭蕉・蓮・水仙・万年青・椿・牡丹・牽牛花」の7種類は独自の活け方がありますが、今回は「七種伝」の中の「水仙」についての解説がありました。その後、「自由花」「立花」「生花正風体」の三つの活け方の基本と応用について、素敵な花器やタワシやレンゲなどの生活用品を使い実演しながらの分かりやすい説明がありました。

今回の講座では、豪華な花でなくても季節に合った身近にある花材を使い、暮らしに花を取り入れる少しの工夫をするだけで、日々の生活が豊かになり心も満たされると改めて感じました。(N)

1378965651_IMG0766-1脳科学者の茂木健一郎さん出演の巡回講座ビデオ

1378965651_IMG0793-1デモストレーションの様子