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石斛(せっこく)

2013-10-16

花の少ない初夏の時季に小さくて可愛く白い花を咲かせる石斛(せっこく)を、マテバシイの木に植え(根を張り付け)ました。

20数年前に、叔父から「何の木でもいいから、根を巻きつけていたら根付くから植えてみたら・・・」と根分けしたのをいただき、千々石の庭でマキの木にくくりつけていたものを剥ぎ取って移しました。

石斛(せっこく)は、デンドロビウムと呼ばれている洋ランの一種の山野草で、花は淡い香りがあり、花だけでなく葉と茎も観賞の対象とされ、水分は空気中から摂って成長しているそうです。古くから日本、朝鮮半島や中国に分布し、日本では江戸時代には長生草、大正以降は長生蘭と縁起の良い名前で親しまれ、また、胃、解熱、消炎、強壮などの漢方薬や声を美しくする美声薬としても用いられていたとのことです。

私の友人たちは、橘湾などで拾い集めた大小の軽石に穴を細工して盆栽の土台とし、その中に石斛やつつじ、さつき等を植えて楽しんでいます。私も一緒にやらないかと勧められていますが、どうも盆栽は苦手でと遠慮しているところです。

1381889314_CIMG5009マテバシイの木と石斛(せっこく)