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気合が入る華道の稽古

2013-11-09

先日の華道の稽古は、エニシダと木瓜(ボケ)とトルコ桔梗の三種活けでした。

真と副に使ったエニシダは、細い枝先が交差しないように一本一本形を整え、箒状に伸びる本来の自然の姿に近づけます。そして真の右側の一本だけ垂れる枝を作って木瓜の花を透かして見せるようにしますが、とにかく時間をかけ根気強く形作るので、気持ちをゆったり持って取り組まなければなりません。

同じく真と副に使った木瓜(ボケ)は通常なら初春に花を咲かせますが、今年は異常気象の影響で秋も深まった今頃、綺麗な赤色の花が咲いたそうです。ボケは桜に似た柔らかい枝で梅のような形の花を咲かせますが、バラ科の植物なので鋭いトゲがあります。また、ボケという呼び名は少々可哀相な名前だと思ってしまいますが、果実が瓜に似ていることから木になる瓜で「木瓜(モケ)」で「ボケ」に転訛した説や、「木瓜(ボックワ)」から「ボケ」に訛ったとも言われています。

体には白色に薄ピンクの花弁のトルコ桔梗を使い、綺麗な凛とした三種活けが完成しました。

先月は、華道「池坊」から一つ上の免許をいただき、稽古にもますます気合が入っているところです。(N)

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