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「孫文・梅屋庄吉と長崎」 小坂文乃氏による講演会

2013-12-01

辛亥革命の主導者・孫文を支えた長崎市出身の梅屋庄吉にスポットが当たって2年余り。

長崎県では国際交流や地域活性化に活かしていくため「孫文・梅屋庄吉と長崎」プロジェクトを推進しています。その取り組みの一つとして県内5地域で、梅屋庄吉の曾孫・小坂文乃さんによる講演会を開催し、最終講演地の長崎市では先月22日長崎ブリックホールで開かれました。

小坂さんは東京日比谷公園内にあるカレーで有名なレストラン「松本楼」の副社長で、曽祖父の梅屋庄吉についての著書を出したり、日本各地や中国で講演をされています。

今回の講演会では最初に、中国の駐長崎総領事の李さん、長崎歴史文化博物館の大堀館長、それに小坂さんのお三方で「もしも現在、梅屋庄吉が生きていたら?」という題でナビトークが行われ、日中関係の現状をより良くするための課題や提案などが話し合われました。

その後、小坂さんによる講演がありました。映画興行で莫大な財を成した梅屋は、一生をかけて物心両面で孫文を支援し続け辛亥革命を成功に導いた影の立役者であったこと、孫文と梅屋の真の友情についてや家族ぐるみでの深い付き合いについてなど、曾孫ならではの視点で分かりやすく解説がありました。

今年3月には、中国政府から寄贈された孫文と梅屋庄吉・トク夫妻像(三人像)が長崎市内の松が枝ふ頭に設置されています。「孫文・梅屋庄吉と長崎」プロジェクトを通じて日中関係が友好的になり、アジアの平和と世界の平和に繋がっていくことを願っています。(N)

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