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長崎県ミュージアム連携促進事業 実務者研修(1日目)

2013-12-15

9日と10日の二日間、長崎県ミュージアム連携促進事業の一環で、県内ミュージアムの学芸員や職員、文化財・文化行政の担当者のスキルアップやネットワーク構築を目的として研修会が催され、参加しました。

一日目は、東京大学文化資源学の小林真理准教授の講演「地方自治体の文化行政と博物館」から始まりました。小林さんはこれまであまり注目されていない文化資源の価値を高める研究をしていて、既存の文化施設の再活性化や活用方法についてのお話しでした。

その後、長崎県小値賀町教育委員会主事で小値賀町歴史民俗資料館・学芸員の平田賢明氏の事例報告「地方資料館の展望~世界遺産登録後のシンクタンクとして」がありました。

小値賀町は五島列島の北部に位置する小さな島々から成り、小値賀町にある「旧野首教会と関連遺跡」は、世界遺産暫定リストに記載された「長崎教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産に入っているとのことです。そこで、資料館を中心に教会や遺跡などの建造物だけではなく、それらを含む風景を文化財として保護し調査研究を進めていて、小さな島の地方資料館が今後担う役割は大きいとの報告でした。(N)