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長崎県ミュージアム連携促進事業 実務者研修(2日目)

2013-12-17

二日目は、財団法人いわさきちひろ記念事業団事務局長で安曇野ちひろ美術館副館長の竹迫祐子氏の講演「私立美術館(財団)の運営ー人々の大切な居場所のしての美術館・博物館」がありました。

ちひろ美術館は、東京と長野県安曇野の二ヶ所にあり、理事長は映画監督の山田洋次さん、館長は女優の黒柳徹子さんとビックネームがトップに名前を連ねていて、万人から愛されるいわさきちひろの絵本や世界の絵本画家の作品を展示している美術館です。

竹迫さんは開館当初の1977年から勤務され、長く二つの美術館の運営に携わっておられます。竹迫さんの経験からは、来館者が心地よく嬉しくなる質の高い空間を作りあげることが重要で、地域や異業種と連携して互いの発展に繋がるwin&winの関係作りが不可欠だ、とのお話でした。

講演の後は、各ミュージアムから事前に提案された課題について出席者で情報交換を行いました。規模や運営体制の違いはあっても活動課題は重なるところもあり、今後の美術館活動のヒントになりました。

二日間の研修で、10年後、20年後の美術館の有り方を考えるよい機会となり、たいへん有意義なものとなりました。(N)