今年に感謝 !!
新スタイルの生活を始めて2年が過ぎた私は、昨年より今年と少しずつですが美術館の仕事もこなすようになりました。私の在館日に合わせてわざわざお越しいただく皆様に厚くお礼申し上げます。
私の美術生活の原点は、身近にある美しい物が好きだという気持ちを人一倍強く持った小学生の子供時代に始まり、やがて美術作品を鑑賞するようになると、ただ素直に自分が良いと思う作品の中からある程度ジャンルが絞られてきました。まず浮世絵美人画や木版画、次には日本の伝統工芸品である陶磁器や漆器、三番手には西洋絵画や工芸品などがありますが、その時々で新しい発見があったり、見る場所や空間によって感じ方に大きな差が生じることに気づきます。
当美術館では、浮世絵、新版画、長崎古版画や近代・現代版画と、現川焼きなどの陶芸作品を中心に常設展示と企画展示でご案内していますが、限られた空間の中で作品を一番輝かせる展示方法で、皆様にご鑑賞いただけるよう今後も努力していきたいと思います。また、ご来館や美術関係の方々からの情報も大変ありがたく受け止めております。皆様ともっと深い交流を続けていき、よりよい美術館づくりに尽力してまいります。
それから私事ですが、父の予期せぬ罹病に伴い命の尊さを重く考えた一年でもありました。父は手術入院と通院治療を余儀なくされて精神的にも体力的にも辛かったと思いますが、仕事や家庭のことなど毎日の日課をいつも前向きに淡々とこなしてがんばっています。開館以降、父と一緒に仕事をする時間は私が一緒に暮らしていた時よりも長くなっています。最近の話題や出来事、美術関係やプライベートなことなどについてよくおしゃべりして仲良しこよしの父娘です。そんな父と娘で切り盛りしている愛野の丘にある「山本美術館」を来年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も残すところ2日となりました。皆様、良いお年をお迎えください。(N)
(ネット写真より)
