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トンビとおにぎり

2014-01-27

ことわざの「鳶に油揚げをさらわれる」とは、大切なものを不意に横から奪われて呆然とする様子の例えですが、先日、トンビにおにぎりをさらわれるという体験をしました。

ポカポカ日和の昼下がり、長崎某所の公園のベンチで持参したお弁当を広げておにぎりを手に持ちながら同行者とおしゃべりに夢中になっていると、何者かが私のおにぎりをかっさらっていくではありませんか。その正体は「トンビ」でした。あっという間の出来事に唖然!呆然!。手が痛かったことより、あまりのすばしっこさに驚き、食欲を無くしてしまうほどでした。

また、転勤で対馬に五年間住んでいた姉一家ですが、引っ越し早々のある日、勤務先の学校校庭で地元食材を焚いたり焼いたりしての歓迎会が開かれた時のことです。姉が料理を口に運ぼうとした時、トンビが目にもとまらぬ速さで料理を奪い去っていったそうです。驚いている姉に、地元の方が対馬はトンビが多い地域だから外で食べ物を食べる時は気をつけてと教えてくれたとのことです。早速、幼い二人の子供たちにも注意するよう伝えたそうですが、小学生になったばかりの上の姪は、友達とアイスクリームを近所の小店で買って立ち食いしているところをトンビに襲われる体験を二度もして、一回は顔を負傷したそうです。怖かったのとアイスクリームをトンビに盗られて食べられなかったこととが悲しかったと大泣きしたそうですが、傷が残らなかったのが幸いでした。

人間、不意を突かれると何の防御も出来ずにただ呆然となることを身をもって体験しました。誰でも、いつでもどこでも四方八方、注意が必要です。(N)

1390784421_yjimage(ネット写真より)