山本美術館 > ブログ > 「渋うちわ」

「渋うちわ」

2008-07-06

夏日が続いていますが、地球温暖化対策としてなるべく自然のエアコンで過ごしたいと心がけています。

今日は、父が朝から美術館前の芝生刈りをしていましたので、ランチはオープンカフェにしている喫茶ルームのロールテントの下で食べました。厳しく照りつける太陽でしたが、時おりそよそよと気持ち良い風も吹いて橘湾がくっきりと見え、自然の香りと素敵な景色が満喫できて、いつにも増して美味しいランチでした。

さて、今日は夏を過ごすアイテムとして「来民(くたみ)渋うちわ」を紹介します。来民渋うちわは、慶長5年(1600)頃に四国の旅僧から製法を伝授され、熊本県の山鹿市来民町を中心として製作されている伝統工芸品です。竹で編まれた骨に和紙を張り、仕上げに柿渋を塗ることで耐久性と防虫効果の役目をはたしています。また、年月と共に色合いが深みを増す独特の色彩美で人気があります。 当館では小﨑侃デザインのオリジナル渋うちわを取り扱っています(一部3000円で販売中)。侃先生の代表シリーズ「山頭火」の俳句をモチーフとした絵柄で、渋うちわ用の和紙に手書きで描いた後、来民町にある栗川商店でうちわを制作してもらいます。侃先生独特のほのぼのとした作風と手書きならではの優しい色彩が柿渋の色と相成り、独特の風合いと伝統の技が光っています。

「来民渋うちわ」は、町の名の通り“民が来る”という意味で商売が繁盛すると言われています。実用していただくのはもちろんのこと、鑑賞用や記念品、ご贈答品にも喜ばれております。

当館オリジナル渋うちわ