山本美術館

風邪気味です(2)

昨夜は一息眠った後に尿意を催し起きると、喉のイガイガな痛みに咳が重なり、すっかり眠気が覚めてしまいました。

あまりにしつこい咳に、横で眠っている家内が迷惑だろうからと隣の書斎に移り、パソコンを覗いたり美術関係の雑誌を読んだりして、再び睡魔に襲われるまでしばらく時間をつぶしました。

このノートパソコンは次女から譲り受けたものを、三女の婿が自宅でも利用できるようにと美術館パソコンのいろいろなデータを取り込んでくれて、美術館から電波を飛ばして(無線LUNで)利用しています。(勿論、この部屋にもパソコンの引き込み口は用意していますが)。　美術館と自宅との距離が約20mありますので、パソコンの日常的な電波表示は2本立ちですが、深夜は時たま3本立ちになりネットへの繋がりが良くたいへん便利です。

美術雑誌は、見て読んで楽しくなる「ザ・富士山 対決! 北斎vs.広重」でした。富士山の世界遺産を祝い、北斎の「富嶽三十六景」と広重の「不二三十六景」「富士三十六景」「名所江戸百景」の中から、北斎と広重が同じ場所から同じ富士山を描いたものを対比させて、なぜ、こんなにちがうのかについて、著者が独自の切り口で絵の解説をしてそれぞれの場所ごとに両者の勝ち負け(引き分けあり)を決めています。簡潔に勝敗のポイントも示され、使ってある勝敗時の北斎と広重のイラストもたいへんユーモアがあります。全6章の内、第3章まで目を通したところです。

「ザ・富士山 対決! 北斎vs.広重」(赤坂治績著　新潮社)