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四月の装い

2014-04-05

妹の仕事復帰に伴う諫早への引っ越し手伝いや甥・姪の子守りで、3月末から月が替わっても何かとバタバタしています。

妹家族が以前住んでいた佐世保借家の掃除や引っ越しの荷造り、新たな諫早公舎の入居前掃除と荷解き、それに食事の準備などを行いました。両親や姉の娘二人の加勢もあり、妹夫婦は年度末夕方の引っ越しというハードスケジュールにも関わらず4月1日からは出勤できて、お手伝いの甲斐がありました。

3才と1才の甥・姪が新しい保育園へ登園した初日、妹夫婦と母、私、姉の中学生の娘の5人で行列を組んで迎えに行くと、甥っ子は母親の姿を見た途端泣きだし抱きついてきたので、私たちまでウルウルしました。二日目からは昼食もよく食べて元気に遊んだそうで、子どもは大人が心配するよりも早く環境に順応していくようです。

そのような中、自宅床の間の模様替えをしました。今月の絵皿は、フランクリンポーセリン社の「枝垂桜に山鵲(さんじゃく)」です。日本では、奈良時代には梅にかわって桜が観賞花として特に愛されるようになり、豪華な宴の花見では豊臣秀吉が催した醍醐の花見(1598年)が歴史的に有名です。山鵲はカラス科の中国原産の美しい鳥で、この時期には国内でもよく見かけられるそうです。満開の枝垂桜の優美さと、山鵲の群青の羽の対比が華麗な春爛漫を誇っている美しい絵皿です。

ピンク色に色付く春の風景は空気までもが色めいているように見えて、心躍る過ごしやすい良い季節です。(N)

1396661403_070フランクリンポーセリン絵皿「枝垂桜に山鵲」