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美術館と庭園

2008-08-05

たびたび来館して下さるNさんから、週末に島根・鳥取方面を旅行するので見所を教えてくださいとのお電話を頂きました。しかし、私は中国地方5県のうち日本海側の島根・鳥取県は一度も行ったことがなく、人伝えや雑誌などで見る限りのアドバイスしかできませんでした。

島根県と言えば「足立美術館」が有名ですが、ちょうど父が入手してきた足立美術館の学芸員の方が書いた美術館記事を読んだばかりでしたので、少し引用して紹介いたします。

足立美術館は、地元出身の足立全康が蒐集したコレクションをもとに昭和45年に開館した美術館です。横山大観を始め、竹内栖鳳や上村松園などの日本画、北大路魯山人や河井寛次郎の陶芸作品等の名品コレクションもさることながら、枯山水庭をはじめ50,000坪におよぶ6つの庭園の美しさでもその名を轟かせていて、「名画」と「名園」を同時に堪能できる他に類を見ない美術館とのことです。

美術館の一日は、全職員で行う庭掃除から始まり、加えて専属の庭師7名が毎日手入れを行うことで洗練された美しい景観を保持、この徹底した維持管理があってアメリカの庭園専門誌の日本庭園ランキングで5年連続第1位に選ばれているそうです。

比べて(おこがましいことですが)、私ども美術館の庭は猫の額ほどの小さな庭ですが、それはそれで愛着があります。庭師にお願いするのは年に一度有るか無いか。毎日の手入れは父が中心となり(母は半人前ですので、母曰く1.5人で)維持管理しています。私はほとんど庭に出ることがなく、心中申し訳ないと思いながらも手入れは両親に任せっきりです。この酷暑の中でも朝夕、父が頑張って手入れしてくれるおかげで綺麗な庭が維持出来ていて、今日はこの庭を使って某住宅メーカーのCM用の撮影がありました。どうかお父さん、元気に長生きして下さいと願っております。

今秋には、両親の還暦祝いにと妹から贈られた旅行券で、私も一緒に山口県へ旅行の予定です。その際には、是非とも島根県の足立美術館にも足を運びたいと思っています。