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「ニューヨーク・ボストン旅行記」3

2008-08-18

3 メトロポリタン美術館

子供の頃、NHKのみんなの歌というTV番組で「メトロポリタンミュージアム~大好きな絵の中に~閉じ込められた~♪」という歌があり、その歌を口ずさみながら、子供心にメトロポリタンミュージアムには魔法の力があるのかなと思っていましたが、まさにその通り!。 今回の旅行で一番感動した美術館で、鑑賞予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。

ゴシック様式と新古典主義様式の豪華な建物で3フロアからなる広いスペースのこの美術館は、300万点を越える所蔵作品を持ち、その内数十万点の世界各国の美術品を18部門に分け展示しています。駆け足旅行者の私にはその展示品全てを観るのは到底不可能ですので、事前に鑑賞ポイントを絞って出かけました。

古代オリエント美術やギリシャ・ローマ美術、そしてエジプト美術のブースでは、紀元前3500年も前の古い作品などが展示されてあり、タイムスリップした気分に陥り、果てしない古代の風を感じるようでした。

イタリア絵画では、ジョットやボッティチェリ、ラファエロやカラヴァッジョの宗教画を始め、ダ・ヴィンチやミケランジェロの素描画を初めて目にすることが出来ました。フランス絵画のラトゥールやブーシェ、スペイン絵画のゴヤやヴェラスケス、日本ブースでは快慶の仏像や尾形光琳の襖絵、印象派ブースではモネやルノアール、ドガなどの名品等々とその全てはとても羅列できませんが、巨匠たちの秀作を観ることが出来て何度も何度も深い感銘を受けました。

その他にも、フェルメールの『水指しを持つ若い女』『眠る女』『若い女の肖像』『信仰の寓意』の4点が鑑賞できて感激の至りでした。

古代から近代までの世界中の秀逸な芸術作品を一度に山ほど鑑賞して、涙が出るほど感奮し、後ろ髪を引かれる思いで美術館を後にしました。

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