「ニューヨーク・ボストン旅行記」 ＮＹ市内観光編
世界の最先端を走るNYのマンハッタンは、平行して流れるハドソンリバーとイーストリバーに挟まれた縦長の島で、東京の山の手線内とほぼ同じ土地面積です。摩天楼がそびえる真ん中には緑と水と空気が光り輝くセントラルパークがあり、約１５４万人の人々が暮らしています。英語の他、地元の人同士の会話はスペイン語を使う人も多く、多国籍色の濃い街でした。
私が宿泊したホテルはセントラルパークの真下になる５４ストリートにあり、MoMA美術館やティファニーで有名な五番街などミッドタウン地区は徒歩で観光することが出来、朝食で入ったカフェのウインドー越しに街行くニューヨーカーを眺めたりしました。また、移動にはイエローキャブの愛称で親しまれているタクシーを利用しましたが、ほとんどのタクシーには後部座席の前部にナビ画面が装備されていて、乗車しているタクシーが何処を走っているのか一目で分かるのと、碁盤の目に道路が作られているので迷子になる心配はありませんでした。
自由の女神は見ておきたいと、NY最終日の朝７時半にホテルを出て、歴史的取引が行われた場所として有名なマンハッタンの南端バッテリーパークのフェリー乗り場に向いました。朝１番８時３０分のフェリーに乗船し、１５分程で自由の女神島に到着します。自由の女神像の台座からてっ辺まで１６５段（だったと思います）の階段を登ると、屋外に出てぐるりと一周することが出来ます。マンハッタンの高層ビル群やブルックリンなど３６０度の景色を楽しめます。
その後、徒歩でウォール街を抜け、米国同時多発テロで倒れたワールドトレードセンター跡地を見学しました。その跡地には２０１１年の完成に向け新しい巨大ビルが建設中でした。ここでは、人類が争い事や戦争を起こさないようにと平和を祈りました。
それから、現在夜景を楽しむスポットとして一般公開されている展望台は、尖った先端とイルミネーションでNYを代表する高層ビルのエンパイア・ステイト・ビルディングです。私は観光ピーク時に訪れたため、２時間待ちの混雑で漸く８６階展望台に上がり屋外へと出ましたが、これまた人人人・・・。ゆっくり夜景を眺める余裕などなく下界へ降りる羽目になりました。
また、私のもう一つの楽しみがオペラ観賞ですが、夏期はオペラが休演でしたのでブロードウェイ・ミュージカルで２０年のロングランを誇る「シカゴ」を観劇しました。数年前に映画化もされた「シカゴ」ですが、映画では感じることの出来ないゴージャスでスタイリッシュかつセクシーなダンスと冒頭に登場する「Overture/And All That Jazz」の名曲ジャズに興奮しました。ストーリーも楽しく、アメリカの古き良き時代を満喫できるショウでした。
観光地や人気のスポットは、夏のバケーション期で世界から訪れた人たちで大混雑でした。しかし、事前準備をそれなりにしていたので比較的スムースに行動することが出来ました。ニューヨークは、人の集まる公共の場所や観光地、高層ビルでは必ず厳重なセキュリティ・チェックがあります。そのための混雑は免れませんが、安全には十分な配慮がなされているので旅行者も安心して観光をすることが出来ますし、気候も日差しは強くても乾燥しているのでとてもしのぎ易く快適でした。世界をリードするニューヨークを体感してパワーを貰ったような気がします。
五番街
フェリーから見た自由の女神
ワールドトレードセンター跡地
エンパイア・ステイト・ビルディングから望むマンハッタン
「シカゴ」の看板
