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京セラフィロソフィ

2014-07-24

先日夜、NHKのテレビ番組で「いま、中国企業で何が? ~日本式経営学ブームの陰で~」の特集放映がありました。

ちょうど、日本式経営実践者で番組出演者の稲盛和夫京セラ名誉会長の新刊著書「京セラフィロソフィ」(サンマーク出版)を読み終えたばかりだったので、比較的若くて成功した中国人企業家たちが今、稲盛流経営哲学のどのようなところに関心があるのか、興味を持って真剣に見ました。

従業員4,600名を雇用しているテレビチューナーの部品製造の企業家は、これまで利益追求型の西洋式経営で「儲けはしたが、心の中は空っぽ」と語り、2008年のリーマンショック後から年々利益が減少して、コンサルタントを入れて事業の多角化等を図り従業員には成果主義を求めてきたが利益は上昇しなかった。そんな時に目にしたのが稲盛さんの本で、“「他を利する」ところにビジネスの原点がある”という経営者としての判断基準などに触れ、人間尊重主義の一環として従業員の食堂の改善を図ったところ従業員に意識改革が生まれ、企業業績も回復に向かっていることなどの実例紹介がありました。

本の帯の惹句に“すばらしい人生への指針、ゆるぎない経営への道標。”と謳ってある通り、人間としての、経営者としてのあり方がいっぱい詰まった内容の本で、これからも折に触れ読み返していきたい本の一冊です。

「京セラフィロソフィ」(稲森和夫著 サンマーク出版)

「京セラフィロソフィ」(稲森和夫著 サンマーク出版)