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叔父との別れ(2)

2014-08-13

先日の台風11号の暴風にあおられながらも、幸いに叔父が御蔵島から持ち帰った百合が今年も白い花を清々しく開花しました。

日曜日10日は叔父の二七日逮夜のお勤めでした。叔父は五男でしたが山本家を守ってきて生涯独身でした。叔父の兄弟姉妹は既に亡くなったり、遠方に嫁いだり、住んでいたりして正式な相続人はいません。特別の財産はありませんが、当面、身近にいる者たちで山本家を共同管理していくことにし、私がその代表者の役割を担うことになりました。

叔父の大阪在住の弟夫妻、それに近場にいる私を始めそれぞれ老年期にある甥っ子や姪っ子たちが集まっての供養です。お勤めの浄土真宗本願寺派専照寺のお坊さんから、一緒にお経を唱えませんかと促されましたが、悲しいことに誰もお経が読めません。それでも、みんな一心に叔父の冥福を祈りました。

供養の後は、七七日追悼法要までの間に全員で叔父宅の片づけ作業を行うことにしていて、この日は押入れ内部の整理作業でした。8人の大人と小学4年生の女の子で行う作業は手際よく進み、次週三七日法要時に予定していた6畳リビングの片づけまで済ませてしまいました。

作業をしながら、家を守るということや、高齢化、少子化などについてあれこれ思いを巡らせた逮夜でした。