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原田マハ著「ジヴェルニーの食卓」

2014-08-21

森ビル森美術館、ニューヨーク近代美術館などに勤務した経験のある学芸員で小説家の原田マハさんの小説「ジヴェルニーの食卓」は、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネといった美の巨匠たちの人生が垣間見える小説です。

本を読み進めると、頭の中にマティスの「生命の木」が、ドガの「踊り子」が、モネの「睡蓮」がまざまざと浮かび上がり、絵の前に立って鑑賞しているような錯覚になりました。

また、テンポのよい文章や言葉使い、絵画表現の仕方が率直で解りやすく一般向けに書いてあるので、絵画に詳しくない方や興味の薄い方でもすんなりと入り込める小説ではないでしょうか。

読む美術館、お勧めの一冊です。(N)

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「ジヴェルニーの食卓」(原田マハ著 集英社)