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夜中の読書

2014-10-16

本のタイトルに惹かれて入手していた佐々淳行著「私を通りすぎた政治家たち」を、一昨夜と昨夜で一気に読みました。 “「佐々メモ」による初公開 政治家閻魔帳”はうたい文句通り、第一章から第六章までどの章から読んでも面白い内容でした。

政治家を政治屋=ポリティシャン、権力欲の持ち主と政治家=ステーツマン、権力意志を持っている人物に区別し、実名で具体的に説明しています。

各章には章のタイトルと一緒に登場人物の顔写真も掲載してあるので、これまで自分なりにこの人は政治家として?と思っていた人物や、日本のためにはこういう人でないとだめだと考えていた人たちの顔が並んでいるのを見て、何かわが意を得たりの気分になって読み終えました。

私が真っ先に読んだのは第二章の「国益を損なう政治家たち」。ここには、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、海部俊樹、村山富市、石井一、亀井静香、河野洋平、加藤紘一、小沢一郎、菅直人などが取り上げてあります。次に、第三章の「憎めない政治家たち」では“国会の暴れん坊”のハマコーこと浜田幸一を始め、不破哲三、上田耕一郎、安東仁兵衛、大出俊など。そして第六章「将来を期待したい政治家たち」の安倍晋三、石破茂、小泉進次郎、橋下徹etc.・・・と続けました。

これまで政治に取り立てて興味があるわけではないし、もちろん登場人物たちについてはテレビや新聞や書籍、雑誌などの媒体を通して各々の考え方や行動などを見て私なりの思いや受け止め方だったのですが、佐々さんが交流のあった政治家を誰が真の政治家で、誰がくだらない政治屋だったのかを明確に記述しているのには納得共感するものが多くあり、なかなか良い本でした。

 

「私を通りすぎた政治家たち」(佐々淳行著 文芸春秋発行)

「私を通りすぎた政治家たち」(佐々淳行著 文芸春秋発行)