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竹内 明著「背乗り」

2014-10-30

「背乗り」(竹内 明著 講談社)を一気に読み終えました。

聞き慣れないタイトル名に惹かれて入手していた単行本で、本の帯では「背乗り【はいのり】 諜報員や犯罪組織の構成員が、行方不明者などの戸籍を乗っ取って、その人になりすますこと。」と説明してあります。

警察組織に紛れ込んだ潜入者(モグラ)の罠にはまり公安を追われ左遷されて、現在はニューヨークの大使館付きになっている元ソトニ=警視庁公安部外事二課所属の一匹狼の主人公が活躍する、工作や謀略や裏切りなどのミステリーとスパイをミックスしたような作品です。

私たちの知らないところで実際にこういう事件が起きているかもしれないと思わせるストーリー展開に、吸い込まれるように読み進みました。著者がテレビ記者ということも奥付で初めて知り(イケメンの青年)、次作が待ち遠しくなるような、とにかくテンポの良い面白い本でした。

 

「背乗り」(竹内 明著 講談社)

「背乗り」(竹内 明著 講談社)