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臥牛窯、十四代襲名披露式

2014-11-11

ご案内を受けて8日、佐世保市木原町の窯元ぎゃらりいで行われた「十四代 横石臥牛襲名披露式」に家内と出席しました。

元禄現川焼きの再現に取り組み完成させた臥牛窯は、薄づくりの素地に独特の多様な刷毛目模様と、百態を超える白鷺の文様が特徴で、十三代宗鷹先生が絵付けを、兄の松翁先生がろくろを担当して二人で「十三代横石臥牛」を守り、発展成長してきた窯です。

十三代の下で40年近く修行を積み、このたび十四代を襲名した午郎さんは現在59歳で、現川焼きの伝統継承に取り組みながらも、既に先代とはまた違った新しい作風の器(作品)を発表しています。

式典で、午郎さんは「身が引き締まる思い。心を磨き、技量を積み上げていきたい」と、自身の内面的な成長充実と窯の発展展開の覚悟を表明されました。

その後、ぎゃらりいに隣接した大型テント内で立食形式の祝宴があり、参加者一同、臥牛窯の今後のますますの発展を願い、激励やお祝いの歓談が賑やかに続きました。

帰りには、タイミングよく有田町のアトリエで開かれている“秋山巌、大山澄太、小﨑侃”の作品を展示した「山頭火の心を伝える三人展」を覗きました。ここでは、侃先生の作品はもちろんですが、大山澄太が編集出版に関わったたくさんの「山頭火」の本類が目を惹きました。

 

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 十四代横石臥牛 午郎さんの襲名挨拶  十四代横石臥牛の新作を見入る出席者たち