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食べる!美女の!恋する!西洋美術史

2014-11-27

2、3年前に『食べる西洋美術史』(宮下規久朗著)を読み、約2か月前に『美女たちの西洋美術史』(木村泰司著)を、そして昨晩『恋する西洋美術史』(池上英洋著)を読み終えました。

『食べる西洋美術史』は、食を精神的な面から捉え、食事や食物の美術表現を振り返り、美術や文化との結び付きや宗教的意味を考える一冊です。

『美女たちの西洋美術史』は、ヨーロッパの王侯貴族の肖像画を中心に、画家の想いや描かれた女性たちの運命、性、愛と悲劇などの様々な物語を追いかける一冊です。

『恋する西洋美術史』は、神話に秘められた性的エピソードや人類の恋愛の諸相、画家たちの恋愛事情など、美術史に現れる様々な恋愛の姿を慨観した一冊です。

西洋画をテーマ別にまとめてある三冊の本から、これまでと違った角度から絵画を鑑賞することができました。描かれた時代や社会背景、物語の内容、画家の思いなどが分かると、観る人に何らかの反応を引き起こし鑑賞も楽しくなると思います。(N)

 

IMG_4908z『食べる西洋美術史』(宮下規久朗著)、『美女たちの西洋美術史』(木村泰司著)、『恋する西洋美術史』(池上英洋著) 光文社文庫