山本美術館 > ブログ > 初窯開き会

初窯開き会

2015-01-13

11日(日)臥牛窯の初窯開き会に家内と出かけました。

臥牛窯関係の方々に新年の挨拶を済ませた後、顔馴染みで熱烈な臥牛ファンの大阪からご主人の運転で駆け付けてきたSさんご夫妻、同じく臥牛作品収集と車が趣味の姫路から恰好いい愛車を駆って来たA君と一緒に十四代の新作作品を見ながら楽しいひと時を過ごしました。

新作の中では、まだ窯出しの温もりが残った白鷺が羽を広げている様を真正面から捉えて描いた尺寸の絵皿が一番人気で、誰もが羽根を一本一本細く緻密に描いてある筆遣いの出来具合に感嘆の声を上げながら見入っていました。

また、今回も恒例の初窯開き来場記念品として十四代襲名記念の「ぐい呑」が先着200名にプレゼントがあり、また餅つきや温かいうどんの振る舞い等があり、美味しくいただきました。

午後からは十四代を襲名した午郎さんの「ろくろの実演」があり、修練を積んだ両手と手製のヘラなどを使ってあっという間に創り出される湯呑、花瓶や菓子皿などに、集まった人々は声も立てずに見入りました。

十四代午郎さんは、「慣れないと作品の糸切り(作品をろくろから切り離すこと)が難しく怖かった。最初の頃は糸と一緒に作品まで飛ばしてしまっていた」、「先代は出先で創る道具がない時に、急にろくろを実演してくれと頼まれた時でも、シャモジ一つがあればいろいろな作品を創って見せていた」、「陶芸家有志で福島の震災復興支援に出かけ、ろくろの実演をして見せ、その後に自分たちで創った作品を仲間内でコンクールをやるが、自分はいつも銀賞で、まだ金賞を取ったことがない」「陶芸家を目指す実習生や短大生などが窯元に来て実習するが、私が創った作品をちゃっかり持ち帰る者や、中には絵付けした物を持って帰るしっかり者もいる」ことなどを披露しながら、実演してくれました。

今日は、数量限定の手頃な値段の縁起物「福袋」を手にして帰ってきました。

 

 CIMG5513 - コピー  CIMG5510 - コピー
   十四代臥牛先生の「ろくろ実演」    臥牛先生、大阪のSさんご夫妻と姫路のA君