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「判じ絵」

2015-03-07

江戸時代に大人から子どもまで広く庶民に流行した絵に描いた見るなぞなぞを「判じ絵」とジャンルしています。

「判じ絵」とは江戸の名所や東海道の宿場名、食べ物や動植物などを文字や絵に隠して示しその意味を推測するもので、岩崎均史著「いろは判じ絵」(青幻舎刊)は、浮世絵師が趣向を凝らして描いた様々な図柄500種類を紹介した一冊です。

紹介されている判じ絵には、同音異義を利用したもの、絵の一部が消えている中抜きでその意味を伝えるもの、逆さに読むもの、複合したものなどがあり、簡単に解るものや頭をフル回転させて絵が指し示す意味を考えないと解けないもの等がありました。洒落っ気たっぷりで江戸人のユーモアセンスが光っている判じ絵は頭の体操になり、とても面白いです。(N)

 

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 岩崎均史著「いろは判じ絵」