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宮崎翠雲書「直希」

2015-04-08

元高校教諭で書道家の故・宮崎翠雲先生の書「直希」の縦書き額装を、良く可愛がって下さった先生を偲び部屋に飾りました。

喫茶ルーム「Art Salon K」には横書きの「直希」を飾っていますが、縦書きは場所の関係で先生には申し訳なかったのですが自宅のクローゼット内に置いたままでした。

大正7年7月7日のラッキーデイにお生まれの宮崎先生は、8日生まれの私とは一日違いの誕生日で、毎年私の誕生日には先生は様々な書体の「直希」を書いてプレゼントして下さり、全部で6枚の「直希」作品をいただいています。父は、先生が早い時期に制作し軸装された「いのち・・・」の作品をいただき、自分の書斎に掛けていて、見ていると気持ちが落ち着くと言っています。私たちにとっては、先生の大切な形見、想い出となっています。

美術館のミュージアムショップコーナーにも先生の掛け軸を飾っていますが、時たま、来館者の方に「宮崎先生の書ですか?」と聞かれることがあります。

先生の書をじっくり見ていると、嬉しさも悲しさも全ての物を包み込むような優しさがあります。(N)

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