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いけばな池坊巡回講座2015

2015-07-03

先日、長崎市内で一年に一度のいけばな池坊巡回講座があり、出席しました。

今年度の講座は「いけばな本質を求めて」をテーマに開催され、講師は池坊中央研修学院熊本東校の村上謙治先生でした。

講座の初めは、袴姿で行う「礼式いけ」で四海波という銘の付いた四十三世池坊専啓好みの花器にかきつばたを活けてオープニングを飾りました。礼式いけは、巡回講座で取り入れるのは初めてとのことで、もちろん私も目にするのは初めてでしたが、とても優雅にマタギにカキツバタを活ける匠の技は流石に感動ものでした。

講座の午前の部は、七種伝の解説や立て花の歴史を学び、その後は入門初心者の方たちを対象とした自由花を取り上げてデモストレーションが行われました。午後の部では、私が現在所持している職位を対象とした立花や立花新風体、生花新風体のデモストレーションがありました。大胆ないけばなで、ポイントを的確に絞り解説をされる村上先生は、気取るところなくとても気さくな人柄で、終始和やかな雰囲気で進みました。

巡回講座は、普段の稽古では触れない面もたくさんあって、これからのレッスンに大きく役立ちそうです。(N)

 

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村上先生「 礼式いけ」実演の様子 同「 デモストレーション」の様子