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「画鬼・暁斎― KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」展

2015-09-04

今回、東京で鑑賞した展覧会です。

初めて訪れた三菱一号館美術館は、丸の内ビル街の中にあって緑豊かな中庭がとても素敵でした。開催中の「画鬼・暁斎― KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」は25分待ちの行列が出来ていましたが、思ったよりすんなりと進みました。

一号館の設計者である建築家ジョサイア・コンドル氏と、その師であり友人である河鍋暁斎にスポットを当てた展覧会。上京の一番の楽しみが河鍋暁斎の作品を見ることでした。

暁斎と言えば、代表的な幟鍾馗の図のような神道や仏教の尊像を描いた作品のイメージを持っていましたが、繊細なタッチで動物を描写した作品や大和絵風美人画も秀逸でした。そしてイギリス人でありながら、日本美術を愛し研究し和の心を存分に体に染みつけたことが分かるコンドル氏の日本画、師と弟子の作品群にしばし至福の時間を過ごしました。(N)

 

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 河鍋暁斎「幟鍾馗の図」  河鍋暁斎「大和美人図屏風」
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 河鍋暁斎「鯉魚遊泳図」  ジョサイア・コンドル「鯉之図」