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「阿蘭陀万歳」

2015-10-03

今日10月3は長崎くんちの庭見せの日で、表通りに面した店舗などに傘鉾をはじめ、本番に使用する衣装・小道具・楽器や、出演者に贈られたお祝いの品々を飾って夕方頃から披露されます。

長崎くんちの本番は7日から9日までとなりますが、今年の踊町の新橋町の演し物である「阿蘭陀万歳」は、新橋町が本家本元です。長崎に漂着した二人のオランダ人が生活のために万才を披露しながら正月を祝ってまわった様子を表現していて、青い服を着て唐扇子を持つ万蔵(まんざい)と黄色・橙色の服で鼓を持つ才蔵(さいぞう)が主役で、「万歳」と「才蔵」の掛け合いが愉快です。今年は長崎検番の中でも平均年齢26歳の若手の芸妓衆6人が出演するそうです。

私は、今年の長崎くんちには行けそうにないので、小﨑侃先生の描いた版画「オランダ万歳」を見て、コミカルな演技を想像して楽しみたいと思います。(N)

 

IMG_0051z小﨑侃制作「オランダ万歳」