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日本人のノーベル賞受賞 !!

2015-10-07

連日の日本人のノーベル賞受賞に、万々歳 !です。

一昨日は医学・生理学賞を北里大学の大村智特別栄誉教授が、昨日は物理学賞を東京大学宇宙線研究所の梶田隆章教授が受賞したビッグニュースに日本中が沸いています。

最近の国内では、地方にあっては一向に景気回復の実感は乏しく、社会では人の命を軽々しく無視したような殺伐とした凶悪事件の連続や、また、これからの日本の将来を不安に導くような政治の動きなどの報道が続いていて、社会全体が何となく重苦しい空気に包まれているような感じでしたが、このビッグニュースが(束の間)それらを忘れさせてくれました。

受賞したお二人の姿をテレビで拝見すると、「人のために役立つこと」を成し遂げた大村さんのにこにこした笑顔はごく私たちの身近にいるお爺ちゃん、「100人を超えるチームが一つの目標に向かう、受賞はその結果。」と謙虚な人柄がうかがえる梶田さんは私たちの隣にいる小父さんのようで、(失礼ながら)何か両名に対して親近感が湧いてきました。私たちが日本人であることを誇りに思わせるお二人に感謝します。

大村智先生について、ネットニュースで見つけて感動した記事を下記に紹介しますので、読んで下さい。

『ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)。現役の研究者でありながら、美術愛好家としても知られています。2007年には、故郷である山梨県韮崎市にコレクションを新築の美術館ごと寄付。購入費だけで総額5億円にのぼりますが、故郷への恩返しであり「若い人たちへの投資でもある」と語っています。

特許料つぎ込んだ「大村コレクション」

北里研究所名誉理事長でありながら女子美術大理事長も務める大村さんは、絵画や陶器、彫刻など美術品の著名な収集家として知られています。特許料の大半を購入に充てた約3500点にのぼる作品群は「大村コレクション」とも呼ばれています。 薬の開発関連の特許料は北里研究所に入った分だけで250億円。しかし、本人は「食べるだけで十分」と、研究所の経営再建や病院建設にも巨費を投じました。残りを上村松園や三岸節子ら女性画家を中心とした美術品の収集に充ててきました。

展示品だけで5億円超、敷地内に温泉施設も

そのうち1500以上の作品が2007年、これらを収蔵する新築の美術館ごと、生まれ故郷の山梨県韮崎市に寄贈されました。

美術館は大村さんの生家近くにあり、鉄筋コンクリート造り2階建て。喫茶室も兼ねた部屋を含め、展示室は3室あります。敷地面積は2627平方メートル、延べ床面積は478平方メートル。同じ敷地には日帰り温泉施設もあります。 展示・所蔵品の購入費だけで総額5億円にのぼり、美術館の建設費も2億円以上。大村さんは開館当時、「この美術館は、若い人たちへの投資でもある」「美術品は人類の共有財産。美術品を鑑賞する喜びを皆さんと分かち合いたい」と説明。地元を選んだ理由は、「人として大事なことは恩返しすること」と語っていました。』(10月5日withnewsより)