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月替わりの絵皿「神無月 菊に雀」

2015-10-24

今月の月替わりの絵皿「神無月 菊に雀」を紹介します。

神無月は旧暦10月の古名で、この月には神々が出雲大社に集まるので他の国に神がいなくなるという説が古名の由来と言われています。

フランクリン・ポーセリンの10月の絵皿「神無月 菊に雀」には、大輪の菊と3羽の雀が描かれています。

日本では、菊は春の桜とともに日本を代表する草花で、江戸時代には菊酒を飲み、菊を観賞する仕方も定まりました。鎌倉時代に後鳥羽天皇が菊の文様を愛され、後代の天皇方もこれに倣われたと言われています。雀は、日本では全土で見ることができ、人との関わりが深い小鳥です。秋の日に垣根や庭先で遊ぶ雀の愛らしさは、自然に恵まれた田舎の風景として生活に安らぎを与える光景ではないでしょうか?

この絵皿は展示室入口に飾っています。ご来館の際にご覧下さい。 (N)

 

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 フランクリン・ポーセリン社 「神無月 菊に雀」