2008特別企画展第3弾「最後の浮世絵師と新版画の作家展」を開催(~7/27まで)。同時に、常設展示の小﨑侃版画並びに十三代・横石臥牛陶芸作品、安藤広重等の浮世絵版画作品(原画や復刻版)も一部展示換えを行います。
山本美術館では、2008特別企画展第3弾として、「最後の浮世絵師と新版画の作家展」を6月3日(火)~ 7月27日(日)の期間開催いたします。
最後の浮世絵師と呼ばれる小林清親と、江戸時代の浮世絵と同様に版元と絵師・彫師・摺師が協同して版画を制作する「新版画(運動)」作家の高橋松亭、石川寅治、小原祥邨、川瀬巴水などの作品12点余りを展示します。
小林清親(1847~1915)は江戸浅草で生まれ、従来の浮世絵に光線と陰影を取入れた「光線画」と称する風景版画を発表し、人気を得ます。“明治の広重”とも言われ、明治の変転を生きた浮世絵の掉尾を飾る画家と称されています。
高橋松亭(1871~1945)は東京浅草に生まれ、明治末から昭和始めにかけて活躍した絵師で風景画が美しく、日本のみならず海外でも有名です。
石川寅治(1875~1964)は高知市に生まれ、明治末から大正にかけて艶麗な美人画を多く描きましたが、後半は鮮明な風景画で知られています。
小原祥邨(1877~1945)は金沢に生まれ、最初は古邨、次は祥邨、晩年は豊邨を名乗り、生涯を通して花鳥画や動物画を数多く描いています。
川瀬巴水(1883~1957)は東京芝に生まれ、新版画の作家の中でも、夜、月や雪などの旅情、抒情あふれる作風の風景画を代表する作家です。
尚、常設展示の小﨑侃版画並びに十三代・横石臥牛陶芸作品、安藤広重等の浮世絵版画作品(原画や復刻版)も一部展示換えを行います。
皆様のご来館をお待ちいたしております。