「天正遣欧使節 千々石ミゲル」の講演会
先日、市内の吾妻町ふるさと会館で行われた「天正遣欧使節 千々石ミゲルとその生涯」の講演会 (主催:雲仙市、共催:雲仙市教育委員会、後援:千々石ミゲル墓所調査プロジェクト) に、家内と出席しました。
今回の講演会は、サブタイトルに「墓所発見から20年、調査開始から10年、考察と検証を重ね、伊木力墓所発掘調査の成果を基に新たなミゲル像に迫る。」と謳ってある通り、これまでの2014年の第1次、2016年の第2次から2017年の第3次、そして2021年の第4次と行われてきたミゲル墓所発掘の最終報告と、発掘により判明してきたミゲルの人物像についての集大成的な発表で、午後1時から5時過ぎまでたっぷり、それでも時間が足りないほどの内容の濃いものでした。
スケジュールは、浅田昌彦氏 (墓所所有者、千々石ミゲル子孫) の「千々石墓所調査プロジェクト代表あいさつ、概要説明」。
谷川章雄氏 (千々石ミゲル墓所調査指導委員会委員長、早稲田大学人間科学学術院名誉教授、日本考古学会元会長) の基調講演「東のシドッチ、西のミゲル—イタリア人宣教師シドッチ、天正遣欧使節千々石ミゲル夫妻の墓をめぐって—」を皮切りに、
小休憩をはさんで、田中裕介氏 (伊木力墓所発掘担当、別府大学文学部史学・文化財学科教授) の講演「千々石ミゲル夫妻伊木力墓所の発掘—調査の経緯とその成果—」、
栗田薫氏 (伊木力墓所出土遺物整理担当、文学博士) の講演「木棺の復元とその問題点—頭部側に集中した釘の謎—」、
そして地元・雲仙市教育委員会の原 由樹乃氏 (生涯学習課文化財班、学芸員) の講演「土黒内屋敷遺跡の墓壙と中世の墓制」、
それからメインの大石一久氏 (調査総括、元長崎歴史文化博物館研究Cリーダー) による講演「千々石ミゲルとその生涯」と続きました。
なかでも、私共が一番興味を抱いたのが別府大学の田中教授の発表と、大石先生の話の中で千々石町在住の私の友人 (町田義博氏、墓所調査プロジェクト副代表、元雲仙市副市長) が発案、奔走して、ミゲル生誕の町でミゲルの父が祀られている神社の地に、ミゲルの遺骨の一部を納骨し建立した「千々石ミゲル清左衛門供養碑」のスライドが初めて広く紹介があったことを嬉しく思いました。
なお、ミゲル墓所の第1次から第4次の発掘までをまとめた「調査報告書」が、「報告編」と「分析・考察編」の2冊1セット2500円で、調査プロジェクト事務局から頒布されています。
改めて、ふるさと千々石町の偉人、至誠の人・千々石ミゲルの人物像に触れることができて、高揚感を抱きながら帰路に就きました。






