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オランダ旅行記-(7)  レン・ブランドの家&のみの市

2010-01-10

「レン・ブラントの家」は、1906年にレン・ブラント生誕300年記念として33歳(1639年)から20年間住んでいた家を利用して一般公開されている美術館です。

レン・ブラントは、聖書や神話や古典古代の物語などを描いた画家でしたが、肖像画を描くことで多くの収入を得ていました。彼の肖像画は、物語性が高く光の照射が劇的な効果を生むように人物を浮き彫りに表現していて大変人気がありました。この家はその絶頂期に購入した家でしたが、集団肖像画「夜警」で登場人物を平等に描かなかったと依頼主の不評を招き、その後、肖像画の注文が激減し困窮し1658年に手放したとの逸話が残っています。

約250年もの間人手に渡っていた家を当時のように再現し、主に銅版画と素描画の200点余りが展示されていました。繊細な描写で生き生きとした表現の銅版画の数々を鑑賞すると共に、アムステルダムの一等地に贅沢なビルを購入したレン・ブラントの裕福な生活を垣間見ることができました。

レン・ブラントの家から次のエルミタージュ美術館までの途中には市庁舎があり、この庁舎裏のワーテルロー広場では「のみの市」が開催中でした。ちょっと覗いてみると、デルフト焼きから金銀製品、作者不明の絵画、衣類、ガラクタまで売られていました。かなりの人たちで賑わっていましたが、次の美術館が気になり早々に切り上げました。

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レン・ブラントの家 (パンフレットより)

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のみの市の様子