オランダ旅行記-(15) 世界遺産「キンデルダイクの風車群」
2010-01-21
次はデルフトから車で40分、ユネスコの世界遺産に登録されているキンデルダイク-エストハウトの風車群を訪れました。
キンデルダイクとはオランダ語の「子供堤防」という意味で、満々と水をたたえた運河が走る美しい干拓地です。運河沿いに19基の風車が立ち並ぶ風景はまさにオランダ!異国の風情たっぷりでした。風車は、いずれも1740年代に造られた排水用のもので羽の長さは29mもあるそうです。4階建ての風車の中で曽祖父の代から暮らす人もいて、風速2秒で一回転するよう風車を操っています。
この場所は北海から吹く強風が当たるので、冬の寒いこの時期の観光客は少ないとのことです。私の訪れた時にも他に観光客の姿はありませんでした。十分に防寒対策をして整備された堤防道路を散策しましたが、巻き上げる風の冷たさに思わず「寒い、寒い」を連発しました。しかし、どこまでも続く平地に佇む風車群の長閑で美しい景色に心が和まされました。
産業革命以前のオランダには1万基近い風車があったが、今は10分の1に減ってしまったそうです。しかしながら、自然の風を利用して水害を防ぐために低地の水をくみ上げたり、小麦を挽いたり、製材や発電まで担う風車は大変な働き者です。
環境先進国・オランダを強く感じることができました。
運河沿いに並んだ風車
運河の近くを散歩するアヒルたち
風車の林立する風景