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ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ「魔笛」

2010-11-20

昨夜、長崎ブリックホールへポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ「魔笛」の観賞に姉と出かけました。

「魔笛」はモーツァルト最晩年の最高傑作として今日まで多くの人々に親しまれています。私が十二、三年前に、旅行先のシドニーのオペラハウスで「魔笛」を観賞したのがきっかけでオペラが好きになった、記念のオペラです。

「魔笛」の舞台は古代エジプトの架空の世界。魔法の笛に導かれた王子タミーノが数々の試練を乗り越えて夜の女王の娘パミーナと結ばれるというロマンスと、夜の世界を支配する女王が昼の世界を支配するザラストロに倒されるという話の二重のストーリーで、「昼」と「夜」、「善」と「悪」を交錯させながらテンポよく展開していきます。

それに、「魔笛」の魅力はなんと言っても有名なアリアのオンパレードです。パパゲーノの軽快なアリア「おいらは鳥刺しパパゲーノ」や、王子タミーノのアリア「なんと美しい絵姿」はテノールの優しい歌声が叙情的です。また、夜の女王のアリア「恐れるな若者よ」「復讐の心は地獄のように」はソプラノ歌手が綱渡りのように最高音を出すコロラトゥーラと呼ばれる超絶技巧で歌い、このオペラの最高の聴きどころで名物となっています。

姉と二人だけの久しぶりの外出で、極上のモーツァルトの音楽を聴くことができました。

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