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訃報とお参り

2016-02-22

先日は立て続けに2件の訃報があり、金曜日のお通夜と土曜日の葬儀、そして同夜のお通夜と昨日日曜日の葬儀とお参りが続きました。

前者は私の亡くなった妹の嫁ぎ先のおばあちゃん(主人のご母堂)で、享年98。後者は私の小中学時代からの友人のご尊父で、享年96。

斎場の祭壇に飾られていた遺影は、おばあちゃんの方は90歳の卒寿のお祝い時のもの、友人の父の方は自宅で寛いでいる時の笑顔と伺いました。

妹の亡き後、久しくお会いしていなかったおばあちゃんの写真を見た瞬間、凛としてとても穏やかな良い表情をされているのが強く瞼に焼き付き、「あっ、長生きしたらこういう顔になるのか。いや、こういう顔になるように努力しないとだめだな」と思いながら、手を合わせました。また、この後にお参りした友人のお父さんも、何とも穏やかな笑いを浮かべながらカメラ写真に納まっていました。

共通して思うことは、お二人とも男女の平均寿命をはるかに超えた長寿で、おばあちゃんは4人の子供に恵まれ、亡くなる日の朝まで自分でごはんを食べ、そして自分で後片付けをした後、様態が急変したとのことです。友人の父は友人を始め5人の子供を得、製菓の家業に精励され、90歳を過ぎた頃に脳梗塞を患い、その後入院生活を送られていたそうです。

大正、昭和、平成の三時代を力強く生き抜き、人生を全うされた二人のお顔から、何かをいっぱい感じさせられたお参りでした。

 

(ネット写真より)

(ネット写真より)