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「桃に目白」

2016-03-07

花鳥十二ヵ月の3月の絵皿は「桃に目白」で、枝の形状が面白い桃の木に二羽のメジロ、画面下には川が描かれている淡い色彩の絵皿です。

桃の花と緑色のメジロの組み合わせはとても美しく、桃源郷を連想しました。

メジロは、千々石町の自宅裏に住んでいたおじさんがずっと以前何羽も飼っていて、おじさんが鳴らす口笛に応えるように高い美しい声でチュッ、チュッと鳴いていました。目の周りが銀白色をしているのでメジロという、と教えて貰った記憶があります。

また、群をなしたメジロは次々に枝に並んでとまり、端っこのメジロは押し出されて飛び上がりますが、一羽が飛び出してもすぐに左右から詰めてきて押し合いながらとまるメジロの面白い習性から「目白押し」という表現を生んだそうです。

美術館や自宅の庭先にはいろいろな小鳥たちが遊びに来てチュンチュンと鳴いていますが、この周辺ではメジロはあまり見かけない気がします。(N)

 

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