波佐見・有田から臥牛窯へ
先日の休館日は両親と3人で、波佐見・有田、臥牛窯へ出かけました。
臥牛窯の訪問が第一目的でしたが、私のせっかく陶芸の街に来たのだから他の作品も観たいとの要望で、臥牛窯へと気持ちは飛んでいる母を落ち着かせ、まずは波佐見の陶芸卸店の展示場へ向いました。
ここは古伊万里焼を現代風にアレンジした林九郎窯の作品を主として展示してあります。私の自宅でも林九郎窯のコーヒー碗皿や湯呑み、アイスピッチャーなどを時たま使って楽しんでいますが、今回は、笠と軸が焼き物で作ってあるスタンドランブが気に入りました。ライトを点けると笠に施してある梅の花びらの部分を通して外部に優しく明かりがこぼれるようになっています。とても素敵でしたが、予算をオーバーする価格だったのでまたの機会としました。
続いて、古陶磁美術館「緑青」で、波佐見焼き・平戸焼き・古伊万里・薩摩焼きなどの歴史的な作品を鑑賞しました。中でもウイーン万国博覧会に出品された薩摩焼きの煌びやかで繊細な絵付けには圧倒されました。
その後、有田ポーセリンパークの酒造蔵元レストランで昼食をとり、併設してあるショップコーナーの試飲コーナーを3人とも飲みたい気持ちをぐっと抑えて横目に見ながら、臥牛窯へ向かいました。
臥牛窯とは年始に開催する「2009新春 十三代 横石臥牛コレクション展」の打ち合わせです。色々と有益なアドバイスを頂きました。そして、窯元展示場の新作の大小作品などがたくさん並ぶ中から、私は絵柄が新鮮だった「露草文絵皿」を、母が「雪持笹文小絵皿」「鷺草文茶碗」「桃型文鉢」を選びました。父の選んだ作品は高額だったので今回は見送りとなりました。臥牛窯作品の良さを車内で存分に語り合いながら帰路に着きました。
両親と揃って出かける機会は少ないのですが、大好きな陶芸に触れる一日を過ごせて満足でした。
古陶磁美術館「緑青」
有田ポーセリンパーク
臥牛窯窯元ギャラリー