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日本の美術館名品展

2009-06-02

新型インフルエンザの世界的流行でGW後に予定していた海外旅行をキャンセルしたので、先日、東京・箱根の美術館巡りに出かけました。今回、足早に回った展覧会やスポットなどを紹介しようと思います。

一日目、東京到着後、直ぐに上野公園へ。

公園入口右手の国立西洋美術館では話題の「ルーブル美術館展」が開催中で、入館するのに100分待ちの行列が出来ていました。ルーブル美術館にはこれまで何度か訪れる機会があり、また時間の都合もあったので今回はやや後ろ髪を引かれながらも諦めて、東京都美術館へ足を運びました。

ここでは、全国の公立美術館で組織された美術館連絡協議会の創立25周年記念事業として「日本の美術館名品展」が開かれており、公立美術館100館が参加し膨大なコレクションから各館の選りすぐりの作品220点を集めた展覧会でした。

西洋絵画では、エゴン・シーレの自画像やカンディンスキーの油彩画、セガンティーニの肖像画などが並び、国内で鑑賞出来る機会を嬉しく思いました。

日本部門では、海外でいち早く活躍した藤田嗣治や佐伯祐三、昨年亡くなった片岡球子の自由で伸び伸びした作品等が鑑賞でき、版画では川上澄生の「初夏の風」を初めて間近に観ることが出来ました。

展覧会では日本が世界に誇る美術コレクションを形成していることを実感し、全国公立美術館の名品を一度にたくさん鑑賞できて、とても得した気分になりました。

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セガンティーニ 「婦人像」

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カンディンスキー「E.R.キャンベルのための壁画No,4」の習作

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片岡球子「面構 徳川家康公」

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川上澄生「初夏の風」