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箱根へ移動

2009-06-09

次は、東京を後にして箱根へ移動しました。

新宿から小田原ロマンスカーで終点箱根湯本駅まで約1時間半、そこから箱根登山電車に乗り換え強羅駅に向います。

箱根登山電車は大正8年に開通した山岳電車で、急勾配の箱根の山に景観を損ねることなくレールを敷き、山の傾斜面を登るためにスイッチバック方式を取り入れています。車両の進行方向を入れ替えながらジグザグにゆっくり登りますが、12.5m進むごとに1m高度が上がるそうですから、どれほどの急勾配かが分かります。

東海道のうち箱根峠は最大の難所と言われ、広重の描いた「東海道五十三次 箱根」では、箱根の切り立つ岩山に芦ノ湖、遠くには雪を冠った富士山が見え、ダイナミックな風景が楽しめます。また、岩山の麓の大名行列が通っている道は、毎年正月に行われる箱根駅伝コースの国道1号線です。

山々の新緑が眩しい今の季節、有名な温泉地が点在する自然豊かな場所の3つの美術館を訪問しました。

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広重「東海道五十三次 箱根」(保永堂版)