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ポーラ美術館

2009-06-10

箱根に多く自生するヒメシャラの森の傾斜を利用し、植物生態系を損なわないよう自然への影響を最小限に設計されたポーラ美術館は、一度は訪れたい美術館の一つでした。

地上アプローチからエントランスホールまでは壁や天井がガラス張りで、自然の光が燦々と降り注ぐ中をガラス越しに森の自然を楽しみながらエスカレータで下ります。

企画展示は「肖像の100年 ルノアール、モディリアーニ、ピカソ」です。王族や貴族、権力者などが権力の証を後世に残すため描かれることが多かった肖像画でしたが、19‐20世紀の西洋肖像画は女優や娼婦、家族や友人などをモデルに内面性や個性の特徴が出た肖像画へと変わっていきます。画家個々の表現がよく表れていて身近に感じることが出来ました。 ルノアール、ピカソ、そしてエコール・ド・パリに代表されるモディリアーニ、シャガール、キスリング、ローランサン、藤田嗣治などの作品が並んでいました。

その他にも常設展示の絵画部門「没後40年 坂本繁二郎-白日夢の画人」、化粧道具部門「アール・ヌーヴォーの銀製手鏡とガラス工芸」、東洋陶磁部門「フランスのみた東洋陶磁」と盛り沢山の展覧会が開催中でした。

内容の充実度はもちろん、ミュージアムショップの品揃え、掃除が行き届いた館内や受付係の接客態度にも満足した今回一番の美術館でした。

二日目の日程はこれで終わり、その後、仙石原温泉で投宿しました。

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アプローチブリッジから美術館入口

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アメデオ・モディリアーニ 「婦人像(C.D.夫人)」

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パブロ・ピカソ 「花束を持つピエロに扮したパウロ」