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成川美術館

2009-06-12

次に、芦ノ湖畔の小高い丘の上に建つ成川美術館に向かいました。

山本丘人や平山郁夫を中核に現代日本画をコレクションした美術館で、今回4つの企画展が開かれていました。

中でも第二展示室「内藤五琅 瑞鳥~コウノトリ・タンチョウを描く」は、鶴やコウノトリなどが丹念に立体的に描いてあり、金彩をふんだんに使った華麗な画面からは「めでたさ」や鳥たちの生命の逞しさが感じられました。 第三展示室「春満開 桜・さくら展」は、稗田一穂、山本丘人や平松礼二などの現代日本画檀を代表する画家の山桜・染井吉野・しだれ桜などを描いた作品群です。画家たちの表現や画法の違いによって、桜の持つ優美さ、妖艶さ、豪華さ、潔白さ、儚さなどを全身に感じ、まるで桜の中に埋もれたような感覚に陥りました。

鑑賞後、展望ラウンジのレストランでランチを取りました。ここにはガラス工芸家・石井康二の作品が展示されあり、またアイスコーヒーやアイスクリームのメニューなどに器が使用されていました。石井さん独特の中間色の淡い色彩や幻想的なデザインの作品はとても素敵で、今後も注目していきたいと思います。

また、50mもある長さの一面ガラス張りの窓からは、箱根・芦ノ湖から(運が良ければ)遠く富士山までの大パノラマ眺望が楽しめます。この日は生憎の曇り空で富士山は見えませんでしたが、これこそ箱根と言った景色を楽しみました。

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展望ラウンジからの眺め

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展望ラウンジからの眺め

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内藤五琅 「朝翔」

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石井康二作品