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辰兄ぃも、また・・・。

2019-12-15

また、昭和時代の銀幕スターが旅立ってしまいました。

私が梅宮辰夫の映画を最初に観たのは、小学校6年生時の東映映画「少年探偵団 敵は原子潜航艇」の主人公・明智小五郎役。それまでの少年探偵団の映画で明智役は波島進(テレビでは「七色仮面」役など)が演じていたので、記憶に残っています。その後、子供向けの連続テレビ映画の「遊星王子」や、「ギャング」映画での鶴田浩二の弟分役、成人向けの「夜の青春」「夜の歌謡」や「帝王」シリーズ、そして16作続いた一番の当たり役の「不良番長」シリーズ、「仁義なき戦い」シリーズ等々、“時代劇は東映”の現代劇映画を代表するスターの一人で、また映画が衰退してからはテレビ番組などで活躍していましたが、好きな俳優の一人でした。

既に、東映では「桜吹雪の金さん、遠山金四郎」の片岡千恵蔵、「旗本退屈男、早乙女主水之介」の市川右太衛門、「水戸黄門」の月形龍之介、「笛吹童子」「里見八犬伝」「紅孔雀」の中村錦之助、「若様侍」「新吾十番勝負」の大川橋蔵、「怪傑黒頭巾」の大友柳太朗、「柳生武芸帳」の近衛十四郎、そして任侠映画の「博徒」「博奕打ち」シリーズの鶴田浩二、それに高倉健、菅原文太、「白馬童子」「風小僧」の山城新伍、「伊賀の影丸」の松方弘樹など、私たちの子供時代や青春時代を娯楽映画で楽しませてくれた昭和の映画黄金期を代表する大スターたちが鬼籍に入ってしまい悲しく寂しく思いますが、今は夫々のDVD があるので自分が観たいときには何時でも観られるので、ある面幸せです。

一ファンとして、多くの映画人仲間たちから“辰兄ぃ”と慕われた梅宮辰夫のご冥福をお祈りいたします。

 

DVD「不良番長 練鑑ブルース」のジャケット