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シジュウカラとカラス

2020-04-19

この2週間あまり、天気の良い日の夕方4時頃になると決まって一羽のシジュウカラが、美術館前の芝生に下り立ち、芝生の中をちょこちょこと動き回りながら餌みたいなものを啄んでいます。その隣では、いつもの野スズメが2、3羽戯れています。

シジュウカラは慎重で用心深い小鳥のようで、近づこうとして足をしのばせると直ぐに反応し飛び去って行きます。飛び立つ際に翻す羽の下の腹部の白さと黒い縦線が鮮やかで、一瞬ですが目を奪われてしまいます。

また、先日はカラスが一羽、美術館の駐車場内に小鳥の卵のようなものを銜えてきてつついているのに出くわしました。カラスは私の姿を見るなり飛び去り、跡には割れた卵の殻とその中にはまだ黄身が残ったままでした。そのままにして、しばらく室内から様子を伺っていましたが、カラスは食べには戻ってきませんでした。

今、人間の世界では新型コロナウイルス感染拡大防止の対策に英知を結集して取り組んでいますが、自然界の身近では小鳥やカラスなどが元気に飛び交っているのを目にすると、人類初のコロナ禍に振り回されながらも、少し気持ちが和んでいます。

 

(ネット写真より)