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007逝く

2020-11-01

昨夜は世界中で一番好きだった外国人俳優のショーン・コネリーの訃報がありました。

初代「007」ジェームズ・ボンド役で知られるショーン・コネリーを初めてスクリーンで見たのは高校2年生の時で、1作目の「007は殺しの番号」(再映時「ドクター・ノオ」に改題)です。

当時、通学先の諫早市内にある映画館(俗にいう2流館)で、確かスティーブ・マックィーンの「大脱走」との2本立て上映でした。バス停から校門までの通り道のちょうど中ほどにあった映画館の前を通る度に、並べてある大きな夫々の立て看板を見ては期待に胸を躍らせ、主に大脱走を観るために出かけたのですが、それ以上に面白かったのが「007」映画でした。

スパイ役のショーン・コネリーの長身で目鼻立ちの整ったハンサムさと格好良さ、大人の色気に一発で大ファンとなり、入れ替え制ではなかった当時の映画館で007を2回続けて観て、最終バスで帰った次第です。

それからというものは、本屋で007に関するスクリーン雑誌などを漁るように立ち読みしたり、2作目の「007危機一発」(再映時「ロシアより愛をこめて」に改題)は親には内緒で長崎市内の封切館まで友達と観に行ったりしました。以来今日まで、007映画は封切館で見るようになり、ゴールドフィンガー、サンダーボール作戦、007は二度死ぬ、と熱烈に興奮し、特に6作目の「女王陛下の007」(二代目ボンド役のジョージ・レーゼンビー主演)は観客が多くて、別に家内と二人分座席の追加料金を出して2階の特別席で観た記憶があります。007映画は正に私の青春そのもので、ショーン・コネリーの死が悔やまれます。

また、これまで007の映画は25本(ほかに番外編2本あり)製作され、ジェームズ・ボンド役は6人の役者が演じていますが、私の中では007=ショーン・コネリーで、007に関するVHSビデオ、DVD、BL、映画パンフレット、ポスターなど全作品のほか、ポスター集の大型装丁本や書籍などを集めて、今でも時々引っ張り出しては楽しんでいます。また、これまでにショーン・コネリーが出演した風とライオン、薔薇の名前、アンタッチャブル、インディ・ジョーンズ 最後の聖戦、レッド・オクトーバーを追え、ザ・ロック、エントラップメントやリーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い等々の映画作品はほとんどすべて観てきました。年齢とともに渋さが加わり私たちに素晴らしい作品をたくさん残してくれています。

大好きだった名優ショーン・コネリーのご冥福を心からお祈りいたします。

 

映画「007危機一発」のパンフレット 映画「007 ロシアより愛をこめて」のパンフレット